5-1-15 クリックしたら背景が全面に広がる

齋藤 琢馬(3110)
MAPEXインタビュー

● MAPEX を使うようになったきっかけは?
◯10年くらい前、DRUMMER JAPAN(www.drummerjapan.com)を通じてMAPEX のFALCON ツイン・ペダルの存在を知り、見た目がめちゃくちゃ気に入って購入したんです。そのころアニカ・ニルスとかラシッド・ウィリアムス、マット・マグワイアといったドラマーの動画をめちゃくちゃ観ていて、当時は全員MAPEX を使っていたんですよね。それでMAPEX のことが気になり始めて、いろいろ調べた末に楽器店でMARS シリーズのドラム・セット(グレードとしてはARMORYの次に位置するライン)を叩いてみたら“ 嘘でしょ! ” っていうくらい良すぎて。一発叩いた瞬間にハッとして、衝動買いしました。
●どういうところが気に入ったのですか?
◯特にタムの音ですね。一発叩いたときに“ タムがこんなに綺麗に鳴るんだ! ” と驚きました。しかもそれは楽器店に仕入れたばかりで、たぶんまたそれほど調整されていない状態だったにもかかわらず、トーンが本当に綺麗。混じりっ気なしの“ タムです! ” という音がしたんです。あと、特に気に入ったのはフィニッシュの美しさですね。MAPEX のドラムは色使いがカッコいい。ラグのデザインも好みだし、ロゴも好きです。

●それ以外の魅力というと?
◯ありすぎて困るくらい(笑)。かゆいところに手が届きすぎ、っていう印象がありますね。細かい部分へのケアが徹底していると感じるところがたくさんあります。例えばタムのサスペンション・マウントに関して言うと、打面側ラグの下から支えることでテンション・ボルトに影響しないし、セットしたままヘッド交換ができるところも素晴らしいと思います。

●ハードウェアに関してはどうですか?
◯めちゃくちゃ使い勝手が良いですね。最初にツイン・ペダルから使い始めたとさっき話しましたが、今使っているFALCON シリーズのペダルは、踏み心地がすごく軽くて、踏んだ感触がダイレクトに伝わるところが気に入っています。アンダー・プレートの形と重さによるものだと思うんですけど、“ 今踏んだぞ! ” というのがはっきりわかる。あと、メインのシャフトが六角とかじゃなくて真円で、かなり太い。そのせいか、手でビーターを倒して離すとすごく長い間動き続けます。しかも音が全然しない。そのくらい動きがスムーズです。現在使っているFALCON のペダルは、ドライヴをチェーン/ベルト/ダイレクトで交換できるようになっていて、“ こんな欲張りなことってある? ” って思います。

●タムのトーンについての話がありましたが、齋藤さんの動画を観ると、中低音がすごくリッチな感じがします。
◯ 16" のフロアなんて化け物みたいな音がしますよ。大作映画でよくある“ ドゥン! ” っていう重低音のような感じ。ブレイクやアウフタクトで叩くときが本当に気持ちいいです。

●サポートの現場でも使いやすいですか?
◯私がサポートする現場はけっこうボカロのカバーが多くて、音楽的にはかなり幅広いジャンルを網羅しているんですけど、困ったことは特にありません。

●スネアもたくさんお持ちのようですね。
◯ BLACK PANTHER シリーズを5 台持っています。どのモデルもキャラクターがすごくはっきりしていて、ライヴではこれ、レコーディングはこれという具合いに使い分けています。現行ラインナップも十何種類あるので、きっと自分の好みに合ったスネアが見つかるんじゃないでしょうか……って、突然の営業トークですいません(笑)。

●いえいえ(笑)。
◯先ほど話したように、一発叩いたときの気持ち良さは間違いないので、特にタムの綺麗な音を求めている人にはマジでお薦めです。これからも、日本のMAPEX ユーザーを牽引できるように頑張ります!