日本の夏を象徴するバンド『TUBE』の低音を結成時から支えている角野秀行氏。楽器、弦に対してのこだわりが強い角野氏が選んだDR Stringsについて、7/19に国際フォーラムで行われたTUBE LIVE AROUND 2022 Emotional Summerのツアーファイナルにてお話を伺いました。




“フルキャパでツアーが出来て感動しました。”






キクタニ(以下K):本日最終日を迎えるTUBE LIVE AROUND 2022 Emotional Summerですが、大阪、愛知、東京と回って来て、どんな印象でしたか?


角野(以下角):今年もツアーが出来て嬉しかった。昨年は一席空けての動員だったけど、今年はフルキャパで出来たのでとても感動しました。

K:2019年以来3年振りの開催となるハマスタでのライブが9/3にありますが、今の心境はいかがでしょうか?また、どんなところを注目して欲しいでしょうか?


角:盆踊りみたいなもので、とにかくみんなで楽しく盛り上がりたい。 ただ9月なので熱中症とコロナ感染に十分気を付けて楽しんでほしいと思っております。

K:今年のハマスタでのライブは1988年の開催から33回目の開催となります。ズバリ、長くバンドを続けていける秘訣は何でしょうか?


角:よく聞かれるんだけど、本人たちはよくわからないんだよね。(笑)ただ、メンバー全員が楽しんでバンド活動をやっているし、これをやりたい、あれをやってみたいっていう、やりたいことがまだまだあるからだと思います。




“弦に対して、もっと大切に考えて色々と試して欲しいです!”


K:DR Stringsとの出会い、使うようになった経緯を教えてください。

角:1990年代に音抜けの良い弦を色々探しているうちにステンレスがいいのではと思い、DRを試したらとても良く、それからDRを使っています。元々ニッケルを使用していて、ニッケルが抜けが良く無くてステンレスにしました。それで出過ぎている帯域をPAでカットすればいいやと考えました。当時、音楽や楽器のレンジもフルレンジ志向になっていたので、ステンレスに行きつきました。


K:DR弦の気に入っている点は?

角:フィーリングが良い。弦のゲージの数値とかではなく、弾いた時の感覚がとても気にいっています。 あと5弦ベースを使用する時、色々試したらLO-RIDERSがとても相性が良かった。

K:弦を選ぶ際の基準などはありますでしょうか?

角:自分はベース毎に合う弦を探しています。 新しいベースを使用する時は最初にNICKEL LO-RIDERSを張って試します。 そして、そのベースが必要かどうかをまず決めます。そしてそれからそのベース自体に合う弦は何かを探していきます。 あと少し話はそれるけど、若いベーシストと話をすると、音抜けを良くするためにエフェクターやケーブルを買い替えましたってよく聞くんだけど、俺はそれよりも最初に弦を色々試してみた方がいいって思うんだよね。実際に俺は弦を変えることで音抜けを実感したから。 しかもエフェクターって何万円もするじゃない?それに比べて弦は数千円でしょ?圧倒的に弦の方が安いし、それでいて必ず音抜けは変わってくるよね。 弦に対して、もっと大切に考えて色々と試してみたらいいなと思っているし、伝えたいです。

K:若い方へバンドや楽器を続ける為のメッセージをお願いします。

角:楽しんでほしい。自分が作ったいい音や曲をバンドで更によくしていくということを楽しみながらやってほしいです。楽器は最強の暇つぶしだと思っています。(笑)

K:お忙しい中、ありがとうございました。



角野 秀行 プロフィール

神奈川県大和市出身。 1985 年 TUBEのベーシストとして デビュー。 3rd シングル「シーズン・イン・ザ・サン」の大ヒットでバンドとしての地位を確立。 30年以上継続して開催している毎夏恒例の横浜スタジアムでのライブは、夏の風物詩となっている。


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